先日、お客様から
「柿の木は臭いが出て近所迷惑になるから控えている」
という連絡がありました。
私の知る限り、自宅でもバリバリ焚いてますが臭いがきになったことはありません。もちろん友達の薪ストーブユーザーに確認しましたが、そういうことはないとのこと。
で
「もしかして、酸っぱい臭いですか?」
と聞いた所、どうやらそのような感じの反応がありました。
おそらく、不完全燃焼を起こしているのではないかと思います。
この酸っぱい臭いがするという現象は、以前、ガス会社に勤めている薪ストーブユーザーさんから聞いた事もありますし、少し調べてみますと木炭づくりの際にもこの酸っぱい臭いが出るとの事。
確かに我がワンダーデバイスでも、薪を追加してから早いタイミングでダンパーを閉めたとき、外で酸っぱい臭いがすることがありました。
焚き方に癖があるのか、実は同様の悩みを聞いた事がありまして、この両者の意見をまとめた結果、僕としての結論は
最初の焚き方に思い切りがないのではないだろうか
という事になりました。
ストーブの違いはあっても、同じ薪を我が家で大丈夫で、お客様のところではダメということは考え難い。
うちの薪は中薪以上の太さですので、そんなのを火力の無いタイミングでごんごんいれると炉内の温度がガッツリ下がってしまう。
まあ、うちの薪に限らず、多めに薪を突っ込んだとき、炉内の温度が下がってしまい、そのまま不完全燃焼になってしまうというケースはよくある。
我が家でも薪を足すタイミングを間違えたらそうなります。
そんときはやっぱり煙も多いし、暖かくありません。
ですので、薪をたすときは、いままでの経験上の感覚で入れるのではなく、温度計をみてもらって、そのストーブの適温(巡航温度)の間で入れてもらった方が良いです。
もし、温度が下がっていたら、針葉樹または広葉樹の細薪をぱらぱらと入れ、温度が上がってから入れるといいです。
まあ、分かり易く例えていうと、
蕎麦やラーメンの麺をゆでるとき、大きな鍋で沸騰させて入れるじゃないですか。
あれって、新しい冷えた麺を入れることで鍋の湯の温度が下がりすぎないようにするためにそうしています。
もともとぬるいお湯に麺を入れてゆでようとするよりは、沸騰した沢山の湯の中に麺を入れるほうが温度が下がりすぎず回転もいい訳です。
なので
薪を足すタイミングは、火力があるときに行う事
これが基本といえます。
どうしても癖でトロトロと燃やすのに慣れてしまうと、実際早く高くあっためたいときにポテンシャルを引き出せなくなってしまうので、できれば巡航温度を確認し、その温度で普段使いをしていただきたい。
ちなみにアンコールは280度〜330度です。
(これは我が家でのものです。)
うちでは180度以下で2本入れると130度くらいまで炉内の温度が落ちますので、これをやると高い確率で不完全燃焼になります。そういうときは、ドアを少しあけて空気を沢山入れて燃焼を促したり、針葉樹を追加して温度を上げて広葉樹に火がつくようにします。
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