BESSの家「ワンダーデバイス」をはじめとするBESSの家って、住んでいて思うんですが、来客はみんな「いいよね〜」とは言いながらも、実際買うのは違う住宅メーカーの家だったりします。「憧れるよね〜」といいながらも違うハウスメーカーを選ぶ理由というのは、おおまかにいって
以下の3つあると私は思います。
- サイズや機能の割に高い
- メンテナンスが通常の家と比べ多い
- 標準プランが一般常識と比べ極めてシンプル
などがありますが、1から説明します。
1 サイズや機能の割に高い
私もなんたら工務店とかなんたら建築とか、住宅展示場に言って営業さんとお話をききながらハウスメーカーを比較しました。どなたもだいたい一生で1回の大きな買い物。人によっては35年のローンを支払って行くものですので、失敗したくないですからね。
で、他のハウスメーカーは、太陽光発電がデフォルトでついていたり、高機密住宅だったり、床暖房が標準でついていたり、サイズが大きくコスパに優れていたりするわけですが、ワンダーデバイスに関しますと、
- 収納が少ない(増やすとオプション料)
- 標準プランが高機密・高断熱ではない(地域プランによる)
- サイズの割に割高
ということろです。正直いいますと、この坪単価(商品によって変わります)だったらもっと機能的な家が建てれるのではないかと思うと思います。私も思いました。
あと標準プランでは、圧倒的に収納が少ないです。どうすんの?って思うくらいです。これの解決方法は、オプションでお金を追加して収納を増やすという事以外に、ベスオーナーなりの解決方法があります。
はい、その解決方法とは
DIYです。
なんで家を買ったのに、建具を自分でやらなきゃならんの。
そう思う方もいると思いますし、実際ネット上でそう思われているのは確かです。
が
他のハウスメーカーのように、余った建材を敷地内に「使ってください」と置いていくのはBESSくらいじゃないでしょうか。もちろん大工さんとかは、オーナーの意向で置いていく人もいると思いますが。
BESSの家のオーナーは、余った建材を使ってDIYをして、机を作ったり、ベンチを作ったり、薪ストーブ用の薪棚を作ります。私はワンダーデバイスの横に、その建材を使って庇を作ってもらいました。(そう、私はDIYといっても、せいぜい塗装くらいしかしていません)
↑ハンチョウの作ったダイニングテーブル(掲載許可©ハンチョウ)
(参考)ワンダーデバイス友達のブログ記事
BDハンチョウのやってみっかい
http://ameblo.jp/kool-us7/entry-12067979244.html
しょちさんの空飛ぶホヌ
http://ameblo.jp/leaflagoon/entry-11977547997.html
うーぱーさんのWhat a Wonderful Device!
http://ameblo.jp/yanayana8733/entry-12123051573.html
椿´s house ☆ワンダーデバイス生活☆
https://ameblo.jp/ho-chan0408/entry-12025199145.html
実際やってみると、楽しいんですよ
全然やってないお前が言うな
って仲間に言われそうですが僕のように、廃材を使って大工さんに発注するという事もできます。当然、材料代は必要ないので安くできます。この場合、自分で作るよりしっかりしたものが出来るわけです。
収納については、DIYで棚を作ったり、キッチン収納を作ったり、クローゼットの中を2段にしたり、本棚を設置したり皆しています。
別にDIYじゃなくっても、
駒ヶ根展示場のワンダーデバイスのように
無印良品のボックスをこうやって並べて、上に天板を置くだけでも、とっても機能的且つすっきりとオシャレに出来ると思います。
これから自分(家族)で楽しみながら、工夫しながら自分の好みの家に作っていくという発想です。
さて次は
標準プランが高機密・高断熱ではない(地域プランによる)
これですが、ワンダーデバイス以外もきっとそうなんだと思いますが、基本的に高機密高断熱住宅ではありありません。ただ、地域ごとにその仕様と価格が別れておりまして、屋根材や断熱材、サッシのグレードが変わります。
たとえば、長野県仕様、北海道仕様などがありまして、北海道仕様は、断熱材等は最高クラスで、窓もペアまたはトリプルガラスなどで、中にアルゴンガスが入っているタイプ等になると聞いた事があります。
岐阜県は準寒冷地域で指定されていますが、私の住んでいる岐阜市のワンダーデバイスのオーナーはだいたい標準で購入していると思います。
高機密・高断熱住宅は、エアコンや暖房の効率が断然違いますので、長期的に考えると、住みやすく、エコな住宅といえますね。そのあたりでいうと、BESSの家ってトンガっていると思うわけです。
サイズの割に割高
ワンダーの坪単価が48〜50万くらいだったと思うんですが、当時、その価格だったらもっと坪単価が低くて大きな家が建てられるって思った覚えがあります。サイズの割に割高かなって思うと思います。このあたりは実際に展示場を見に行って、営業さんとお話をして見積もりを出してもらってください。
ちなみにBESSの展示場は、最初に事務所で見学希望で顔を出すと下敷きをもらえるんですが、他の展示場のように営業さんがベッタリついてくることはありません。自由に見て、さわって、遊んでください。アウトドアの本とか見つけたら、読んでのんびりしてもいいと思います。そのくらいオープンなハウスメーカーです。
時間があれば、お茶でもいただいて、営業さんにお茶を飲みながらお話を聞いても良いと思います。
全国のBESS展示場
http://welcome.bess.jp/
2 メンテナンスが通常の家と比べ多い
うちのワンダーデバイスはフランクフェイスといいまして、
3方向をガルバリウムで囲まれていますが、玄関の面だけ、板が張られており、手すりがあります。ウッドデッキは、標準でファントムマスク、フランクフェイス共についています。
(ちなみにうちは約1.5mほど拡張しています。)
もちろん板の部分と手すりは、木でできていますので、年に1〜2回、防腐塗料を塗る事になります。最近はBESSが開発したセミオペークという
塗る頻度が10年に1度でいい
という驚異的な耐久性のある木材塗料を開発しまして、2016年以降のワンダーデバイス及びログハウスのオーナーは採用されているのですが、それまでのオーナーは、私も含めやはり年1〜2回塗ることになります。塗料だって、だいたい1缶5000円くらいします。
それを含め、楽しめるのか。
そこがポイントといえます。
まあ、これからのオーナーは、セミオペークのおかげで金銭的にも、手間や塗装時の怪我のリスクなどからも解放されているのは事実です。
ワンダーデバイスの場合、
ファントムマスク
1 建物大窓面一面(標準ベランダなし)
2 デッキ
3 玄関内
フランクフェイス
1 建物玄関面一面
2 デッキ
3 ベランダ
4 ベランダ手摺
となります。
上記を見ただけだと、ファントムマスクのほうが楽そうに考える方もいるかもしれませんが、ファントムマスクの1の建物大窓面一面(標準ベランダなし)は、
庭が素敵な友人のPonthon邸
ブログ https://shimiwataruze.com/
このようにベランダがないので塗装は大変ですが、この1面板に一目惚れする人も多いです。塗装面積的には、フランクフェイスの方が少なく、塗るのも比較的容易です。
3 標準プランが一般常識と比べ極めてシンプル
ワンダーデバイスの標準プランを見て、だいたい他のハウスメーカーの家を見て来た人は、びっくりするとおもいます。
だって
標準プランは2Fがスケルトン
なんですよね。
ちなみにサイトの間取りは
2F2個室プラン(ウォークインクローゼット1、クローゼット1)で、なにげにオプションもりもりとなっています。
スケルトンとは
このように、部屋の間仕切りがないもののことです。
実際のところ、壁は後でどうとでもなるので、お子さんのいないご夫婦は、最初はスケルトンで自由に生活して、子供がそこそこ大きくなって部屋が欲しいといいだしたら、壁をつくってもらって、居室にするという事もできますし、そうしていらっしゃる方もいます。
クローゼットなどは、自分で作る方もいらっしゃいますが、居室制作の時に着けてもいいのですが、そもそも収納が極めて少ない仕様ですので、建築時につけていただくのをオススメします。その際、スケルトン→あとで居室にする場合、居室を作った場合の事も考え、ドアの位置、クローゼットの入口の向きなど、設計していただきたいと思います。
あと、すいません忘れていました。
規格住宅であること
土地の形により、(上から見て)L字のワンダーデバイスにしたいという要望はすべからく対応不可となります。FC店だったら、自社物件で受けてワンダーデバイス風なL字の家をご提案すると思います。ワンダーデバイスの基本的な形の変更はできないとお考えいただきたいです。ただ、最近は通称ファントムフランク(フランクファントム)といわれる、フランクフェイスなんだけど、ファントムマスクみたいな混ざり合った家は、建てられているので、それは可能なようです。
フランクフレーバーのシンヤさん宅はそんな感じです。
https://ameblo.jp/shinya-roadrunner/
なので、ワンダーデバイスを
1 平屋
2 3階建て
3 L字、ロの字(中庭)、コの字
にしたいといった要望は対応できないと思います。
ワンダーデバイスの好みのスパンサイズが収まるくらいの土地の大きさや形が、ある程度ないといけませんね。
とまあ、いろいろ書きましたが、実際のところ、木の家は雰囲気良いし、楽しい家です。いまだに来客が「木の臭いがする!」って言いますが、僕は何ももう感じません・・・遊び心のある楽しい家にするのは、自分や家族次第です。のびしろは良いのか悪いのか、沢山あります。
さて、そんなこんないろいろ書いて来ましたが、
結局のところ、高いお金をはらって、借金をして、それを支払っていくわけですので、納得のいくお買い物をしていただきたいのですが、こんな家もあって、楽しく住んでいる人がいるっていうことをこのブログで感じていただけたらと思います。