薪屋はやってらんないの薪

僕の下ネタブログ師匠の上野さんが先日ブログで薪屋をやめようかなって発言した件ですが僕もまったくもって同じ状況に陥っております。

http://ecoecomakistove.blog119.fc2.com/blog-entry-2972.html

実際のところ、うちは設備はそれなりにあって、土地も広くはないのですがありますが、その土地も宅地にあって、税金がクッソ高い・・・

原木の仕入れ値は皆さんが思っているより安くもありません。

ちなみに高山方面からナラ材原木の販売オファーがきましたが、いび森林資源活用センターと変わらない料金で、しかも送料別途でした。

いび森林資源センターの良い所は、樹種の目利きができれば良い物が持って帰れるというところなんですが、選り好みできない場合(積み上げられた上や下にあったりする)もありまして、樹種の目利きができても片道1時間行っていい物があるかどうかわからない博打のような感じです。

まあ、それでもなんだかんだ広葉樹雑木は持って帰れるだけいいのかもしれませんし、何より安いですね。最近値上げしましたけど。

今、僕はメインはデザインでやってますが、将来デザインの仕事もやってられなくなったりした場合のため、

なんだかんだ楽しくやってる薪屋としてやっていく道を選んだとしたら・・・

って考えてみました。

1 年中たくさん売れない。

ピザ屋さんと複数契約をとれればいいかもしれない。

2 原木が高いので利益率が少ない

思ったより原木が高い。良い樹種が豊富で取り出しやすい山を持っていたら良いとおもう。

3 ロスがある

自然のものなので、傷んでいたりする場合があるし、キノコが生えたりすると販売できなくなってしまう。その年の湿度にもよる。

4 台風等により棚の破壊や2次災害等のリスクがある

今年の台風で屋根が飛んで行ったという人が私の知り合いにも何人かいましたが、人にぶつかったり、車にぶつかったり、家にぶつかったりすると保険とかどうなの?ゾッとするとかそんな事も考えてしまう。

5 自分の体力の件

利益がないのでバイトを雇えない。そもそも個人事業で利益を自分でもとっていないので、人を雇うって言う事自体、スゴくハードルが高い。バイトにしても、保険などをかけてあげないといけませんし、人に給料を出す地点で社会の保ken(検索対策)にも入らないといけません。急にハードルがガッツリ上がってしまいます。

で、自分の体力だけが資本って感じなんですが、あと10年後、あのクッソ重いマシンを倉庫に入れる事ができるのか・・・

6 山林事故等のリスク

やらなければいいんだけど、なんだかんだ山林に入る機会はこの仕事をしていればあるし、仕事にしていなくても入って樹を切る機会はある。去年の事故のようなことになるリスクは無いともいえない。

とまあ、いろいろ考えてみましたが現実問題、

上野さんのブログにコメントでもかきましたが

1 自分の薪を作る延長線上で作れる

2 高いマシンを買ったから、自分だけだと勿体ない

3 趣味にもなんだかんだなっている

4 喜んでくれるのがウレシイ

とまあ、こんなかんじで続けている状態だったりします。

薪の適正価格っていくらなんだろうって思ったんだけど、実際のところ、上記に述べたように生産するステージや条件によってその手間やコストが大きく違うわけで、岐阜というステージはまだ恵まれているとしても、薪だけでやっていけるほどではないという感じです。

うちは選木薪を1立米を28000円(税別)で出していますが、実際のところ原木や備蓄乾燥の土地の税金や設備、消耗等を考えると4万以上で売って行かないと利益がでない感じです。いまはまだ値上げ考えてないけど。

ただ今年は広葉樹はナラと同じ手間で、原木の料金も大差ないのでちょっとだけ上げさせていただきました。すいません。

ということで、これからシーズン入っていきますが、注文が集中してバタバタする前に計画的に納品させていただけると助かります。

キャンプ用薪の準備

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