以前、友達と玉切りをしている時に、友達の奥さんがいらっしゃっていて、お手伝いをしたい感がハンパなかったので、原木に目印をつけていってもらったんだけど、そんときにコツとして、40cmの薪を作りたいとき、
目印をつけるのは2センチから3センチ短めに印をつける
と指導しました。
これは俺流なんですが、説明します。
玉切りする際って、こんなかんじだと思います。
ただこんなまっすぐに地面に対して水平なんて、無いと思います。
こうやって、垂木を置いてチェーンが地面を切らないように、虫や水がつきにくくするようにするのが浮かせるのがセオリーですし
垂木だって、太さはバラバラなのでこうなったりします。
はい
40cmで切ろうとすると
この状態でも
この状態でも、40cmぴったりに切るのはなかなか難しいと思います。
新品のチェーンでも断面と傾斜にそって、切るのは困難。
あとは
チェーンって、新品だと癖はないんですが、徐々に右側と左側の刃の長さが違って来ます。
研ぎやすさ、右利きの人は右に重心が入りやすく、どうしても何度か研いだあとは
こうなったり
こうなったりします。
右ききなので重心が右に力がどうしても入って、左右に徐々に反れて切れていく。
バーが曲がっている場合もありますし、バーの溝が均一でない場合もこうなる場合があります。
よっぽどヘビーユーザーでなければ、大抵は、目立てが原因です。
あと、刃によっては
こうなる人もいると思う。(逆に反るようになる人もいる)
これは、短いバーのチェーンソーや、切れない且つ左右のバランスの悪いチェーンで長時間書けて切った時に起きる現象だと思うんですが、ちゃんと研げていれば、こういったことにはなりません。あと、押し切りをしすぎるとこうなるかな。
直径の小さな原木を切る際はあんまり感じなくても、大きな原木を輪切りにする際はこういったことになってあれ?って思う人は多いと思う。
こうなったら、チェーンを取り替えるか、やすりやチェーンが消耗しても、左右のバランスをガッチリ調整するべき。
で、話は戻るが、目印を少し短くするっていうのは、こういうこと。
どうしても使い込んだチェーンで切ると反れていくので、癖を理解しつつ、以下のように調整をしていってもらいというもの。
あと薪棚はある程度短いのはなんとかなるけど、長いのがあると結構めんどうな事になるからだ。
目立てに関しては、上手に左右の刃の長さを一緒にしていけばいいんだけど、なかなかそれは難しいのではないのだろうか。機械使っている僕も完全にはできませんからね。手作業なんてもっと難しいのではないだろうか。
まあ、素人とプロ(林業)との違いってここらへんでやっぱり大きいんではないだろうか。
僕もプロかプロじゃないかというと、業務上プロの端くれだろうけど、山師とかで毎日チェーンソーと向かい合って、体の一部のようになっている人と比べたらちゃんちゃらおかしいくらいなんだろう。