ニセアカシアといったら、ナラのような表皮と断面なんだけど、微妙に黄色い感じの断面だったりする。
和名はハリエンジュといいます。漢字は「針槐」
これは北アメリカ原産でヨーロッパや日本など世界各地に移植されて、野生化しています。
このニセアカシア、
要注意外来生物
でした。
侵入生物データベース
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/toc8_plants.html
ちなみに同じく要注意外来生物でいうと、樹木では
ギンネム、イタチハギもそうです。
まあ、どちらも薪材として出会う事はあまり無いかなと思います。
イタチハギは全国に分布しているか。
はい、
ハリエンジュですが、
全国に分布しております。
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80150.html
もともとは庭木、街路樹などに導入されたんですが、その用途の中に薪材というのがありますよね。
確かに薪としては優秀な部類だと思いますが、影響としては
河川敷などに生育する在来種との競合,土壌窒素の蓄積,アレロパシー作用
影響を受ける生物:在来樹種
だそうで、
在来種が脅かされるのはさることながら
土壌窒素の蓄積に関しては
http://seneca21st.eco.coocan.jp/working/ogushi/04.html
最終的には地球環境汚染につながるとのこと。
あとアレロパシー作用ってなに?
ってことなんですが、これは
http://www.pref.nara.jp/10777.htm
植物から放出される化学物質が、他の植物や微生物・昆虫に対して阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象
だそうです。
ハリエンジュの法的扱いですが
移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例)
ということで、
駆除方法としては
伐採だけでなく,抜根も必要.切り口への除草剤の塗布
とのこと。
僕はあまり出会う事はありませんが
ハリエンジュは薪材としてなにげに人気がある樹種のようですが、出会ったらグリホサート系除草剤でしっかり根絶やしにしてあげましょう。
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コメント
ウチの地方では昔、防風林として植えられた様で海側にかなり生えていますね〜
ニセアカシアの林が沢山あります
割りやすいし結構好きなんですが、ちょっと臭いのと伐採時は枝のトゲがネックですかね
外来種とは聞いてましたが、環境汚染は知らなかったなー
こちらではニセアカシアは公園に多いですね。岐阜では案外街路樹では見かけません。枝のトゲはもう伐採されたものをいただいたので難儀しませんでしたが、確かに臭いはキツいですね。まあ、イチョウよりはいいんですが。