先日お客さんに、
他の薪屋さんで買った薪にカメムシが大量についていた
と言われました。
これについてですが
私としての結論は
カメムシの対策は現状困難
ということになりました。
山の土場で乾燥させている薪は、薪にくっついて越冬するのかわかりませんが。カメムシは確かに多いです。棚から出す時に丹念にカメムシをピンッと飛ばして追い払いますが、それでもくっついているやつを見逃してしまいます。
ちなみにカメムシを含め、昆虫は寒いと動きが極めて緩慢になるので、飛ばした途中で羽根を伸ばして飛び去るなんてことはありません。すべからく落ちます。
また、
山土場の薪ほどでもありませんが、自宅敷地内の薪棚の薪にも、カメムシがくっついています。これも避けていますが、完璧な対策がとれておりません。
というか、完璧な対策っていうのがおそらく、外で乾燥するタイプの方式では不可能だと思っています。
シロアリやらゴキブリは、対策が産業になるくらいですので、研究し尽くされています。でも、カメムシは防衛本能で発する臭いが臭いということ以外は一般的に無害(カメムシの仲間である「サシガメ」には強い毒性はないけど、毒があるので気をつける)なので、さほど心配する事ではありませんが、
薪を入れる時に家の中に入ると不快ですので
我々販売者は出来る限り注意しなければなりません。
まあ、納品先の棚にもカメムシは居る場合が高いので、ある程度経験の長い人は分かっていらっしゃると思いますが。
このカメムシ、対策としては
1 殺虫剤(キンチョール的なやつ)
2 禁忌剤(虫コナーズ的なやつ)
3 煙系(バルサン的なやつ)
がありまして、
1は薪に殺虫剤ぶっかけるとか出来ません(焚いたら有害物質が出たり健康被害おきちゃいそう)ので、納品前に車に積む時にピンピン飛ばしたほうが良いと思います。
3は、ゴキブリ等の対策にもなりますが、そもそも薪棚をカバーできるような袋状のシートなんてありません。ビニールハウスで乾燥させてたら可能でしょうけど。
残るは2ですが、
|
こういった商品があります
が
効果持続期間は2ヶ月。
そもそも
玄関とか、勝手口とか、窓の近く(カメムシは窓のサンのところで越冬します)ならまだしも
薪棚の周りにいくつこれを置かなくてはならないのか?
とか、
2ヶ月おきに入れ替えて対策して、本当にカメムシこないのか?
とか
薪棚周りに6カ所設置してそれを2ヶ月づつ交換とか、消耗が激し過ぎる
(上記例で4ヶ月で1400円の1袋がなくなるので2年で7200円)
とか、
薪代にこれからその経費乗せるのか
とか
そういったことを考えると、現実問題難しいですねえ・・・
まあ、カメムシがどうしてもイヤな方は外で乾燥備蓄するタイプの薪屋から買わないで、人口乾燥した薪を販売している
薪一さん
http://makiichi.com/
とかで買った方が良いと思います。
この薪一さんですが、ファイヤーサイドのイベントで薪一さんの薪が配られたんですが、スゴく品質が良かったんですよね。
まあ、一般の薪屋とは違い、人工乾燥(強制乾燥)なので単価が違いますけど、ワンランクまたはツーランク上の品質を求められる方や虫だけは絶対嫌っていう奥さんがいる人には、オススメです。
あとはブリケットですかね。
|
↑あれ、これ、うちでも取扱える商品じゃん。
まあ、人口乾燥や強制乾燥、ブリケットは虫の心配は確かに要りませんね。
ということで、カメムシの対策は普通の薪屋でも、薪ストーブユーザーでも
屋外乾燥する以上はなかなか困難ですよね
っていうことで。
もし安全な対策をしていらっしゃって、その効果が感じられているって方いらっしゃいましたら、是非教えてください。