いままで当たり前のように思っていたことなんだけど、
鋳物ストーブと、鉄板ストーブの事。
鋳物ストーブ=熱しにくく、冷め難い
鋼板ストーブ=熱しやすく、冷めやすい
この認識で良いと思います。
我が家のアンコールは、鋳物ストーブです。
ストーブ自体が暖まるのに、だいたい40〜1時間くらいかかります。
この「暖まる」というのは、アンコールの中の温度が
(正確には天板が)250〜300度を超えたあたりのことをいいます。
もちろん焚き方のスタイルがあるのでこれはあくまで我が家の
場合とお考えください。
我が家では、250〜300度を超えたあたりから広葉樹薪を入れます。
それ以下で入れると、燻す可能性が高いからです。
炉内が炎でいっぱいになった(見た目)=広葉樹を入れていい
ではなく、
炉内が炎で暖まった(温度数値)=広葉樹を入れていい
というものです。
炎がいっぱいだと、広葉樹も燃えるような錯覚を起こします。
嫁がよく見た目(実際は炉内120度くらい)で広葉樹を入れて、
そしたら入れたとたんに温度が下がって燻すというのを
やってます。僕もたまにやってしまいます。
さて
鋼板のストーブは、だいたい5〜10分ほどですぐ暖まって熱を放出します。
また、比較的ヨーロッパ系が多く、炎がきれいです。
比較的早く冷めますが、暖まりやすいのでその分バランスが良いです。
例えば、薪ストーブ界のiPhoneと呼ばれるスキャンサームでしたら、
アンコールに比べ、薪の消費数が半分くらいになると言われています。
もちろん焚き方によると思いますし、性能も折り紙付きなのですが、
どうしてもこれって
家自身の性能も伴うのでは
と思うんです。
たとえばうちの場合、1シーズン8立米焚きます。
これが8立米
これの半分で済むっていうなら、
薪づくりの手間が全然ちがうし、棚を大量に作る必要もない。
すいません話を戻しますが、
我が家のアンコールだったら、寝る前に1束入れます。
これをやって空気を絞ると、朝に熾きが残っている状態で
家の中はずっと暖かいです。
いわば、
石油ストーブでいうと、朝までひたすら運転させている
とお考えください。
鋳物自体も蓄熱するので、朝でも本体もそのまわりも熱々ですし。
で
我が家では
夜中に薪を入れなかった場合、朝、「さむっ!」って起きます。
焚いた場合と、焚いていない場合とは大きな差があります。
これを考えると冷めやすい鋼板ストーブだと
どうしても、我が家の性能では朝に「さむっ!」ってなるような気がします。
我が家は高機密住宅ではないからです。
(ちなみにBESSは北海道仕様、長野県仕様など、指定できます
ただ岐阜は一応、準寒冷地域です)
さて
鋼板ストーブ+高機密高断熱住宅
このコンボが、驚異的な薪の消費軽減のカギだと思うんです。
だって
高機密高断熱住宅でアンコールのような、蓄熱タイプのストーブを
導入すると、熱を放出し続け、なかなか冷めないので暑すぎる
という状況になるのではと考える訳です。
暖気が逃げ難い、冷め難いから、逆に熱しやすく冷めやすい
鋼板ストーブがピッタリなのではと思うのです。
だって朝になっても夜焚いた暖気がしっかり残っていれば、
朝寒いと思わないですし、若干寒かったら焚けば、
鋳物ストーブみたいに40分待たなくても5分程度ですぐに暖まるからです。
もちろん鋳物ストーブ+高機密高断熱住宅でも
焚き方を工夫すればいいとは思いますけどね。
ただすぐには暖まらない。
いまどきの家は、高機密高断熱の家ばかりなので、これからは
すぐあたたまって、比較的早く冷めてくれる鋼板ストーブのほうが
向いているのかな〜とか思ったりしています。
たとえば我が家でスキャンサームを使うとしたら、
夜しっかり焚いて寝て、朝きっと寒くなるので焚けば、
5分でストーブ前当たりは暖まるんですが、
家自身があたたまるまで結局3時間かかるので
鋳物ストーブのようにずっと熱を発し続けるタイプの方が
いいんやないかなあとか思ったりしています。
まあ、一度うちに設置してもらって1週間くらい体験したら
もっと深い意見が出せるかもしれませんが。
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あとストーブ自体の気密性っていうのも、高機密高断熱住宅には
必要になってきますよね。煙や一酸化炭素が高機密住宅にストーブから
放出されると大変な事になります。
気密性は、スキャンサームやhetaは、特に気密性が高いストーブですね。
スキャンサームなんて、ドイツの安全規格のために、
自動で扉が閉まってきますからね。
そうなると、
高機密高断熱住宅+高機密鋼板ストーブ
というコンボになるのか。