以前薪を購入していただいたBESS岐阜のワンダーオーナーさんが遊びに来てくれた。
というか、スチールのMS261の試し切りと、斧(グレンスフォシュ・ブルークの薪割り鎚ショート)の試し割りのためだ。
以前から相談をされていて
- スチールのMS241とMS261で悩んでいる
- 斧も、薪割り鎚ショートか、薪割り鎚
かを悩んでいる。
まずスチールの件だが、241と261の違い。
もちろんパワーもだが、241に関しては、プロも納得するそこそこのパワーを持ちながら、驚きの軽さが魅力っていうところだ。持って山を右往左往するなら、この241がオススメだ。
対して261になると、パワーは50cc以上あって良いんだけど、241にくらべ重い。そもそも標準のバーの長さも5cm長いし。
なので、
うちは薪ストーブの薪づくりに特化した店として情報を提供しているのでこう言います。
1 山に持って長時間歩く行くなら241、山にもって歩かないなら261。
2 大径木(50cm以上)を切る機会が多いなら261、30〜40cm程度までなら241
3 玉切りの時間を短縮したいなら、パワーのある261を選ぶ
4 予算(241は約12万、261は約14万)
まあ、こんなかんじかな。
241を買うならあと2万追加して261を買えばいいじゃないって思うかもしれないが、行く現場や倒す機会の多さ、山で切る場合はその作業現場によって、241のほうがいい場合もある。
MS241
241を最初に買って、結局大径木を切る機会が多いから僕は261を後で買ったんだけど、山に入って切る機会が多かったり、大径木を切る機会が少なかったら、261は買わなかった。
この241と261以外にも選択肢はある。
MS261
そう、予算だ。
初めてのチェーンソーで、10万円を超えるものを購入するには少し勇気がいる。
そもそもそこまでガッツリとプロ用を購入しても使いこなせるのか。使う機会はそれだけあるのか?などと考えるものだ。
そうなると、エントリーマシンの170や180と、241の中間っていうと、250になる。
去年はこの予算の都合で、2人の方は250をご購入いただいた。
たとえば35000円の予算だけど、もうちょっと無理がきくっていうことなら、250を勧めるかな。まあ、そんな感じ。(250はスターターが硬くて有名だから、エルゴスタートのオプションは必須)
ガッツリやらないなら、170や180でもいい。ただバーは標準の30ではなく、35にさせていただく。
うちで170や180を買った人はみんなバーは35cmだ。
なのでいきなり170の標準のチェーンが欲しいって言われても、うちには在庫がなかったりする。
いろいろお話した結果、241に落ち着きそうな感じになった。
まあ、よく悩んでほしい。それも楽しいんだから。
あと最後にいうと、
よいチェーンソーを買ったといっても、ちゃんと目立てができていないとパフォーマンスが発揮できないので、ちゃんと目立てをしてもらいたい。
そのへんでいうと、ツムラのソーチェン目立て機の極みは、そのあたりを強力にバックアップしてくれるいいツールといえる。もう目立てに関してはストレスフリーだ。(チェーンの消耗が激しいが)
アウトドア電源があったりすると現場で電気目立てできるからいいね。
さて
斧の話だけど、薪割り鎚ショートか、薪割り鎚の違いなんだけど、それは柄の長さが微妙に違う。あと柄の形状も。
薪割り鎚は、スウェーデン人の体躯に合わせて作ってある。
手のリーチ、身長、体力などを含めてね。
対して薪割り鎚ショートは、標準的な日本人向けに、スペックを合わせてくれたもの。
破壊力は、当然薪割り鎚の方が上だ。
69.5cmに対して、79cmですからね。生まれる遠心力も違います。
ただ持ち歩く際や、たちまわりは小さい方が扱いやすいのは確か。
短い分当然当てやすいし。
破壊力を選ぶか、扱いやすさを選ぶかだ。
スウェーデン人並みに体の大きい人は、薪割り鎚でいいと思うけど、標準的な日本人の身長より下だったら、ショートを選ぶべき。ケガの原因になったりしますからね。
ということで、いろいろ悩んだ結果みたいですがある程度解消されたかな。
まあ、スチールのチェーンソーも、斧も、うちで買ってくれたらいいんだけど、チェーンソーに関しては、うちはメンテナンスに強いとはいえないので、このへんなら三星商事さんで買ってもらってもいいかなと思う。
まあ、うちで買ってくれたら、それなりに目立てから着脱やら試し切りまで一式の講習やったり、消耗品に関しては24時間対応したり、メリットはあると思うけどね。
さいごに正直いうと、スチールのチェーンソーも、グレンスの斧も卸値が高くて利益はあんまりないんです。月に100本とか売ってたらそりゃ溜まるでしょうけど。
斧とかは安売りするネットショップの価格とうちの卸価格がほぼ同じだったりしてげんなりしますからね。