注文の電話が来た。
サクラの薪が欲しい
ということだった。
最初、薪ストーブのお客様だと思って、サクラの薪だけが欲しいというのは対応できかねますと断った。
雑木の中でサクラはどちらかというと人気のある薪になる。
だけど、うちはサクラだけで棚を作ってはいない。作っているのは雑木として、サクラの入った薪棚を作っている。
なので、そこからサクラだけ欲しいっていうのは、
松前漬けのカズノコだけください
って北海道物産展で言っているようなもの。
詳しく話を聞いてみると、どうやら燻製に使いたいとのこと。10束。
っていうか、燻製作るのに、薪束で作るの?
しかも10束も!?
ということで、サクラを1立米欲しいっていうのは無理ですが、10束くらいならサクラメインの棚があるので承ることにした。
山の薪棚のここの部分は、山師からほぼサクラを購入したものが入っている。
これを取り出した。
こんだけありゃ、10束できるやろ・・・
ということで、作ったら結構ギリギリだった。
お客様のご住所はいえませんが、岐阜市内の方でオリジナルで設計した組み立て式の箱型スモーカーを作るという話。
納品時は思わず話し込んで、2時間ほど話してしまった。
年末に作るとのことで、作る際は見学させていただくことにした。